畳はハウスクリーニングできる?和室空間をもっと清潔にするコツとは

い草の良い香りが特徴の畳は、日本において古くから重宝されてきた床材です。

現在はフローリングが普及し、畳を敷く和室は減少していますが、客人を招く際や高齢者の暮らしにも便利で
リフォームの際に和室の増設を検討する方も多くおられます。

では、畳のメンテナンスに悩んだらハウスクリーニングは可能でしょうか。

 

和室空間もハウスクリーニングにおまかせ

フローリングはモップや水拭きがしやすいですが
畳はメンテナンスが難しく維持に悩んでいる方が多くおられます。

い草の特徴を掴みつつ掃除を行う必要があり
湿気にも配慮をしないとカビが発生することがあるためです。

しかし、和室空間は客間として空けてあり
普段は出入りがない場合にはついつい掃除は放置気味になりがちです。

ハウスクリーニングはフローリング掃除のイメージが強いですが
畳に関しても掃除をもちろん実施しています。

日頃は掃除をしない、と和室空間は定期的にプロの掃除を依頼することで
美しい状態を保ちやすくなります。

 

畳のハウスクリーニングではどんなことをするの?

ではハウスクリーニングにおける畳の掃除とは、一体どんな作業を行っているのでしょうか。

畳のハウスクリーニングは基本のメニューとして掃除機と汚れの除去を実施しています。
掃除機は畳の目に沿って丁寧に髪の毛やホコリなどの除去を行います。

その後、汚れが目立つ箇所には畳の専用洗剤で汚れを丁寧に除去しています。

畳はご自身でも掃除機や箒で簡単に汚れを取り除くことができますが
畳の目に入り込んだ汚れを完全に除去をするのは至難の業です。

そこで、ハウスクリーニングではスチームを畳に充てる作業を加えています。

この作業を行うとスチームの効果で汚れが浮き立ちやすく
畳に多く潜んでいるダニも死滅させる効果があるからです。

 

どうしてスチーム洗浄が必要なの?

ハウスクリーニングでは畳にスチームを当てる通称・スチーム洗浄を実施することが多いですが
元来日本に合った畳には現在使われている高機能なスチーム洗浄機はなかったはずです。

ではどうしてこのようなひと手間を加えるようになったのでしょうか。

その背景には、畳の「天日干しがしにくい」という生活環境の変化が挙げられます。

畳はホコリや目の間に入り込んでしまうため、ダニが湧きやすいものです。
しかし、昔はこまめに畳を天日干しにする習慣があったため、ダニの駆除が可能でした。

縁側にずらりと並べた畳を見たことがある方もおられるでしょう。
現在は住宅事情の変化に伴い、畳を簡単に上げて干しておくスペースが足りません。

つい簡単に掃除機やモップ掛けだけを行って、天日干しはしないというご家庭もたくさんあります。

しかし、冒頭にも触れたように畳には湿気を吸いやすく
そのままにしておくとダニが湧きやすいというデメリットがあります。

そこで、ハウスクリーニングではスチームによる洗浄を実施しているのです。
高温でスチームを当てることでダニを丁寧に除去します。

天日干しが難しくなった日本の住宅事情にそぐう洗浄方法なのです。

 

畳を長持ちさせる方法はある?掃除方法やメンテナンスとは

フローリングとは異なり柔らかな畳は
寝そべったり座ったりする際に家具も不要なため、大変重宝する空間です。

また、日本の多くのご家庭では今も畳のある和室空間を仏間にしており
大切な亡くなったご親族の遺影などが飾られています。

ご家族のためにも和室を凛とした空間にしておきたい場合には
畳の正しいメンテナンス方法を知っておくことがおすすめです。

この項では畳を長く使うためにできることを中心に
普段の掃除方法やメンテナンスに関して詳しく解説します。

 

畳の掃除の基本は2つ

ハウスクリーニングを定期的なメンテナンスとしてご活用いただく場合でも
畳に関しては普段のお手入れも重要です。

そこで、次の2つの掃除方法を知っておきましょう。

 

・「畳のふき取り」
畳にほこりなどが目立っている場合には、速やかにふき取りたくなりませんか。

フローリングやトイレなどの空間は汚れをさっと水拭きすることが多いですが
畳のふき取りは基本的に乾拭きがメインです。

液体をこぼしてしまった場合には水拭きをすることも大切ですが
畳は湿気や水分に弱いため普段のメンテナンスには乾拭きで対応しましょう。

 

・「ほうきによる掃除」
ついフローリングと同様で掃除機を使いたくなる畳ですが
こまめに掃除をしようと掃除機を使いすぎると畳にダメージを与えることがあります。

毎日の掃除なら、サッと履き取るほうきによる掃除がおすすめです。

畳の目に沿うように丁寧に帚を使うようにしましょう。

もちろん、掃除機も優しくかける場合は問題がありません。
ゴシゴシと強く擦らないように気を付けましょう。

 

なるべく風通しをすること

畳にダニやカビを寄せ付けないためには本来天日干しが望ましいのですが
住宅事情などもあってできないことも多いでしょう。

では、そのまま畳を放置するしか対策方法は無いのでしょうか。

結論から言うと、「風通し」にも効果があります。

日本の住宅は高気密・高断熱になっている場合が増加しており
畳のある和室空間も密閉空間になりやすくなっています。

湿気が滞留するとカビやすいため、定期的に窓を開けて和室空間に風通しをすることがおすすめです。

日差しが入り込みやすい和室なら、定期的に窓を開けることもおすすめです。

一方で、畳の変色を防ぐためには日差しをブロックすることも大切です。
日常的に畳の一部にのみ日差しが当たる場合には、日焼けしてしまう可能性があるので注意しましょう。

もしも少しでも天日干しができる環境なら、風が心地よく乾燥している初夏や秋の季節がおすすめです。

 

ハウスクリーニングをもっと賢く活用しよう!

ハウスクリーニングでは専用機器や洗剤を使って畳も丁寧に掃除していますが
あわせてその他の部屋のフローリングや水回りの掃除、エアコン洗浄なども受けることができます。

優れた掃除サービスがたくさん用意されているので、畳のクリーニングと合わせてご検討ください。

特に梅雨の時期以降は畳に湿気が多くなる時期です。

同じように湿気に弱いキッチン周りなどとセットで
ハウスクリーニングによる掃除をすると、大変スッキリしますよ。

 

まとめ

この記事ではハウスクリーニングによる畳の掃除に関して詳しく紹介しました。

普段のお手入れがちょっと面倒な畳ですが
定期的にハウスクリーニングによる掃除を受けることで快適な和室空間を保ちやすくなります。

この機会にぜひ、畳の掃除はプロにおまかせしましょう。